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hayamihoのブログ

フットボールを愛しています

フットサルの神様

サッカーには、サッカーの神様がいる。

 

いつも手に汗かいて祈ったり、涙目で恨んだり、飛び上がって感謝したり、わぁって驚いたりしてるし、それに対するフィードバックもなんとなくあったりするので、だいたいどんな神様かっていうイメージはある。

 

ピカピカで、派手で、スタジアムよりも大きくて、すごいパワーのある神様。

 

ある時は審判の吹く笛の音色として、ある時はサポーターのチャントとして、ある時は信じられない軌道を描いてゴールに吸い込まれるFKのボールとして。

 

練習や試合が終わった後に残っている雰囲気とかそういうのも独特で、目に焼き付いて離れない風景もたくさんある。

 

でも、フットサルではそんな偉大なものの存在を感じたことはなく、いつも淡々と練習し、ゲームをし、ああ楽しかった、で終了。

 

試合の観戦経験も乏しいので、神がかったプレーや奇跡的なドラマを目撃したことはないし、サッカーのように神々しい体験を誰かと共有したこともない。

 

でも、昨日、個サルの帰りにふと「フットサルにも神様いるな」と感じた。

 

サッカーの神様と違って、その神様は小さなフットサルコートの中で個サルを回している。

初心者にパスやドリブルの仕方を教えている。

たまにかっこいい技を見せてくれたりする。

女の子に優しくて、ビブスをきれいに洗濯してくれるけど、足がちょっと臭い。

そして「ナイボ!」と言う。

夕方の公園で練習していると、「うまいな〜!」とか「スパイク履いてるん」と話しかけてきてくれる。

朝練では「うちの娘も他県でサッカーしてんで。頑張ってな!」と声をかけてくれる。

学校や職場などいたるところで仲間を作り、フットサルコートにみんなを集める。

そしてコートの中にしっかり立ち、うまい人も下手くそも、男も女も、大人も子供も、みんながそれぞれ楽しそうにプレーしている様子を見守っている。

腕組みして。

足は肩幅以上に開き、

頭はもちろんダビド・ルイスばりのくるくるパーマ。

 

そしてゲーム中熱くなって叫ぶ私に、コートの端からそっとつぶやく。

 

コーチングしてんのお前やん」て。

 

たしかに汗

 

フットサルの神様ってそういう人。

怒り、っていうか最終的には悲しみだけど、まだ信じたい。サッカーの力を。

昨夜、眠りにつく前にわたしが考えていたこと。

 

モナコ戦ぜったい真司スタメンだよね…

 

起きれるかな…

 

もうあと3時間か、早く寝なきゃ…

 

というようなこと。

 

けっきょく、起きたのは5時頃でした。

 

自分が観れなかった試合の途中経過を知ってしまうと、録画したものを観るときの邪魔になるのであえてテレビやTwitterを見ないようにしていました。

 

午前9時頃、風邪で学校を休んでテレビを見ていた娘が2回私に言いました。

 

一度めは家の中で。

「ドイツでドルトムントのバスが爆破されたけど香川は無事だって。」

 

ふうん、と聞き流す私に、彼女は小児科に向かう車の中でもう一度言いました。

 

「ドイツでね、ドルトムントのバスが爆破されたんだってよ。」と。

 

わたしはそれを聞いても大したことないと思っていました。

 

ある種、ひとつのモニュメントとして”BVBバス”が標的になっただけで、選手に影響はないはずだ、選手が乗っている状態のバスが狙われるはずはない、とどこかで思い込んでいました。

 

が、それは私の間違いでした。

 

世界は私が思っていたよりももっとずっと狂っていたのです。

 

娘を病院に連れて行き、長い待ち時間にとうとうTwitterを開けた瞬間、そこに流れてくる破損したバスの画像、バルトラの怪我、そして手術という2文字に心底驚いて、思わず叫びました。

 

待合室にいるお年寄り全員がこちらを見るくらい、マジで叫びました。

 

モナコ戦が中止されたこと、選手が乗っているバスを(ガチで)狙った犯行であったこと、試合前の移動中にそれが起こったこと、そして何より、オバメヤンをはじめ、あんなに不安そうにしている選手の近況が次々写真付きでアップされている状況に目を疑いました。。。

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命を狙われるって、どんな気持ちか。。。

 

死ねって、言われる気持ち。お前なんか死ねばいい、というメッセージ。

 

これをどうして彼らが受け取らなければならないのか。

 

前に、フランスvsドイツの国際親善試合の開催中に起こったパリのテロを思い出しました。

 

あの時、フェイスブック上にはこんな文言が出回りました。

 

「テロリストがパリにいるなら、パリを空爆すれば良いのに。」

 

逆説的に「なぜ中東諸国の都市は空爆しても良いのか」ということを言いたかっただけの記事なのですが、この文言は当時私の心に鋭く刺さりました。

 

血が出るかと思うほど、刺さりました。

 

パリには、私の友人が数多くいたからです。

 

この文言は、私にとって「他の国への空爆がなくならないのなら、それらの国々の住民と同じように、お前の友達だってテロリストと一緒に殺してしまっても構わないんだよ、理論上は。」というメッセージでした。

 

言っている本人は、したり顔で、ドヤ顔で、言ったった、くらいの感じなのかもしれませんが、私にとってはそれがどんなに理論上正しくともひどく受け入れがたいものでしたし、心が傷付きました。

 

殺される、あるいは殺そうとされることが、どんなに人の心を傷付けるのかは被害者やその近親者にしかわからないのかもしれません。

 

この感情がわかる人は、逆に少ないでしょう。

 

けど、想像することはできるはずです。

 

サッカーが嫌いな人なんていない、って私は思ってたけど、いるのかもしれません。

 

選手の乗ったバスを攻撃するなんて。

 

最初怒りでしたが、やがてそれも悲しみに変わりました。

 

サッカー選手だけは狙って欲しくなかった。

 

もちろん他の誰も殺されてはならないけど

”サッカー選手はとりあえずそういうのとは別にして大切にする世界”

というのを心のどこかで信じていました。

 

幻想?

 

幻想ですか?

 

サッカーにそんなチカラ、ないですか?

 

いや、まだあると信じたいです。

 

1泊多くドイツに滞在しなくてはならなくなったモナコサポーターに、あの(!)ドルサポが宿の提供を申し出、試合前(ここが重要)(試合後はたぶん絶対ムリ笑)の一夜を共にし、こんなにお互い打ち解け合うなんて奇跡でしょ。

 

そしてバルトラの腕にも奇跡を。

 

1日でも早く治りますように。

 

今夜はあらゆるものと戦います。

 

皆で力を合わせて。

 

サッカーの力を信じたい。負けたくない。

 

こんなクソみたいなメッセージは絶対に受け取らない。

故郷

その街へは、南禅寺の横にポッカリとあいた穴をくぐると行くことができる。

 

穴をくぐったら、やがて現れる青い道を、ひたすらまっすぐ、まっすぐ。

 

「ここから10キロ先までは、十分運転に注意してください。」

 

海かとおもったら湖で、タヌキと忍者の山を越え、いざ俗地へ。

 

ひと回りしたDVDがレッチリのCan't StopのPVに戻ると「あ、バカな歌がまた始まった」と子どもが言い、雨はさらに激しさを増す。

 

好きで好きでたまらなかった人たちも、

大嫌いで顔もみたくなかった人たちも、

別にどうという印象のなかった人たちも、

まだそのままそこにいた。

 

影だ。

 

これは影だ。

 

でも、触れようと近づくわたしを、氷のように冷たい刃で斬り捨てるこの影には実体があり、わたしの身体からは血が流れた。

 

目からも。鼻からも。

 

桜が満開だった。 

 

病気の女が電話してきて、いまちょっと近くのコンビニにいるんだけど、と言う。

 

もう連れて帰るから、と断ったはずなのに。

 

なぜなのか。

 

結局とられた人質の解放を待ち、

雨の立駐で過ごすクソみたいな数時間。

することもなく、行く場所もない。

 

「うちでなら遊んでもらってもいいけど」

 

チワワみたい。

寂しさにいつも震えて、

華美に着飾り、

山のように積まれたDVDと、

テレビだけの部屋に夜まで置き去りにされる、あのかわいそうな子。

ブルブル震えながら、

小さな子をいじめ、

むりやり取り上げた幼児用サイズの浮き輪でプールに飛び込み、

擦りむいた足をひきずりながら、

もう歩けない、と、

スアレス並みのシミュレーションで全員を無理やり帰路に着かせたあの子の母親。

 

いつも家にいない。

 

そして置き去りにするわが子に与える最高のオモチャは、家に呼んでもいいよ、と言いながら充てがうオトモダチ。

 

迎えに行く。
わが子を。

 

離婚して、家はそのまま彼女のモノになり、

表札だけが書きかえられていた。

 

ピンポーン、

 ”オモチャじゃないので、返してください。”

 

病気の女はやはり不在で、頭にでっかいリボンのついたチワワみたいな女の子がひとり出てきた。

 

胸が痛む。

 

忘れていた。

 

またこんな光景を見なくてはならないのか。

 

誰もいない大きな家と、

たったひとりで取り残される、歪んだ笑顔の小さな女の子。

 

ありがとう、帰ってきたらまた遊ぼう、バイバイ、と言い合う女子ふたりを引き離す。

 

雨はますます激しくなり、

 

そしてわたしは1日早く嘘をつく。

 

フライングで反則だったけど、警告は受けず。

アドバンテージか。

 

どこかで必ず帳尻合わせが来るだろう。

 

神様。

 

ああ、この街は辛い。辛すぎる。

 

ふと、南禅寺のあの入り口を思い出す。

 

そして不安になる。

 

夢ダッタラドウシヨウ。

 

あれは、マボロシ…?

 

夜が明けて、わたしは祈る思いで青い道を駆け戻る。

 

「ここから10キロ先までは、十分運転に注意してください。」

 

背後の平野にぼんやりと立ち並ぶバビロンの塔みたいな、あの巨大なお金の化身たちが追いかけてきませんように!

 

振り向いてはいけない!

 

呪文を唱えながら、ひたすら走る。

 

”バカと煙は上が好き”

”バカと煙は上が好き”

”バカと煙は上が好き”

そうだ、あれは影ではなかったんだ。

 

あれは、ただのバカか、煙だ。

 

煙だったら、なくなれ!

 

やがてわたしは小さな橋を越え、南禅寺に辿り着く。

 

うしろで眠っている子どもたちの顔と、

いま目の前にある町の風景をかわるがわる確認して、

ホッとひといきつく。

 

ああ、

山がある。

鳶がいる。

道が狭い。

タバコ屋があり、

豆腐屋がある。

炭屋が炭を積み、

人が人らしく暮らしている。

 

そして夕日は山際を赤く染めている。

 

「目的地に到着しました。案内を終了します。」

 

ああよかった。

 

 

まさかの涙

今日、自分でも思ってもみなかったことが。

 

ずっと格闘していたプロジェクトの予算管理。

28年度の収支が財務会計システム上に反映され、やっと正式な形で差引残高0を確認した途端、涙が。

 

こんなものに涙する日が来るとは…!

 

プリントアウトしたその収支簿をファイリングしながら不思議な達成感に満たされ感無量。。。

 

そこにすかさず届いた古畑さん(仮名)からのメール。

 

財務会計システムの向こうで、私のプロジェクトを担当している経理の古畑さん。

 

ただの業務連絡メールだったのだけど、タイミング良すぎて、まるで「よくできました」と言ってもらえてるようで。また涙。

 

あ、アレグラ切れてきちゃった、とか言いながら、コーヒーカップ持って給湯室に行くわたしのダサさ。

 

でも、自分で思っていたよりもずいぶん孤独な戦いだったのだな、と知りました。

 

そして、その孤独の中でどれほど古畑さんの助けがあったのかも。

 

収支簿に記載された案件をパラパラと見ていたら、そのすべての案件に古畑さんとのやりとりの思い出があり。

 

私のプロジェクトを担当している古畑さん。

 

事務方特有の、生気のない抑揚を欠いた喋り方の古畑さん。

 

丁寧で親切だけど、それは自己保身のために身についた所作であって、責任が自分に降りかかることを一番に警戒する古畑さん。

 

基本的に、いつも逃げ腰で、なるべく関わりたくない、という姿勢の古畑さん。

 

でも、最後には渋々助けてくれるのが古畑さん。

 

なんでオレが…というため息も電話口で何度か聞こえてきて。

 

そのたびに「ごめんなさい」と言いながらも、他に頼る人がいないので必死でしがみつくと、最後は諦めたように「僕が言ったって言われると困るんですけど…」とこっそりヒントを教えてくれる古畑さん。

 

切ろうとする電話に「古畑さん!待って待って!もう一つお伺いしたいことが!」となんど懇願したか。

 

そしてまたため息。

ハァ〜って。

 

(ごめんね)

 

シンポジウムの講演者に出したミネラルウォーターの立替払い。

 

ホール使用料の付替問題。

 

ピザのこと。あれこれ。

 

レポートの件。

 

消費税相当分の計算ではしつこく噛み付いてごめんなさい。

 

あと、年度ごとに精算したせいで増えた消費税1円のこと。

 

いっぱい、いっぱい。

 

ありがとうございました。

 

この2ヵ月間、ずっとひとりで戦ってきたと思いこんでいたけれど、きれいに”0”で締めくくられた正式な収支簿を手にした瞬間、これを紡いでくれた古畑さんの労力に頭が下がる思いで、決してひとりで成し遂げることはできなかったことなんだ、と感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。

 

でもまさか、経理の仕事でこんな達成感を感じるとは。

 

しかも、涙まで。

 

まさかまさかが起こるのが人生のオモシロさとはいえ。汗

 

来年はどこで何をしているのかな。

そして、誰に出会い、何に心を動かしているのでしょう。

 

我ながら、もうさっぱり予想がつきませんが。

 

ヤナギのこと

ヤナギはわたしの上司で、けっこう立派な肩書きを持っている、とある中年男子です。

 

ヤナギとわたしは(業務上)ふたりでひとつのワンユニットです。

 

ヤナギはアメリカかぶれで、既婚で、こと家庭のこと、子どものこととなると、わたしに精いっぱいの気遣いを見せてくれます。

 

「妻の社会復帰の時もシンドかったから、わかるよ」ってなんかの時に言ってた気がします。

 

ヤナギはナイスガイで、決して悪人ではないのだけど、でも、ダメな男なんです。

 

ダメダメ。

 

いつもブルガリかなんかのコロンつけてていい匂いだし、体格も悪くなく身綺麗にしているのだけど、いっしょに仕事をしてみると、呆れるような言動をします。はい。ダメ。ホントに。

 

国のお金を使う仕事をしているので(つまり税金)、守らなければならないルールがたくさんあるのだけど、嫌がってあまり聞いてくれません。

 

「そもそもそのルール自体がナンセンスなんですよ」と言うヤナギ。

 

でもそんなことは私の知ったこっちゃない。

ルール通りに処理するのが私の仕事。

ルールが理に適っているかとか、ナンセンスかとか、とりあえず問題ではなく、

 

問題なのは、それに違反してペナルティをくらうかどうかの瀬戸際にいるっていうこと。

今。

 

でも、自覚がない。

 

わたしが心配性なだけと思ってる様子で、たまにうるさいなぁ、という表情もします。

 

バカ。

 

あのね、たぶんいまの一挙手一投足が後の運命を決めてんだよ。

 

でも実は、それもホントは私の知ったこっちゃない。

 

もし今後、いまのギリギリの処理の仕方を追求されてヤナギがなんか処分を受けることになっても、私は派遣先都合での契約解除となり、手厚く、しかも優先的に派遣元から次の新しい職場を紹介してもらえるでしょう。

今と同条件か、それ以上で。

 

それに、何よりヤナギに未練はない。

 

でも、ただ、看取りたくないんです。

 

何かのご縁で、合計3社の派遣会社から1ヶ月以上紹介を受けて断り続けたこの仕事。

 

イヤんなって新規で登録に向かった派遣会社でも紹介され、もうこれは運命なのかもしれない、と諦めて引き受けた、ヤナギとのユニット。

 

本当に、何かのご縁だと思っています。

 

そんなヤナギの悲しい最後を間近で目撃しなければならないことが、いまからシンドくて辛い。

 

できたら無事に回避させてあげたい。

わたしに出来る限りのことは精一杯やってみよう。

 

そう決心して日々の業務を遂行しています。

 

それでも提出書類の期限を守らない、ダメなヤナギ。

 

去年の出張旅費の申請を忘れていた、ダメなヤナギ。

しかも理由書を自分で書かせたら「恥ずかしいから読まないでください」と言って渡してくるヤナギ。

読んでみたら案の定A4にギッシリ理由にならないこと(旅費申請システム批判と自分の待遇への不満)を書き込んでいたヤナギ。

 

この予算からピザは買えないよ、と説得したら、おかしいなぁ、スタンフォードでは出たのになァ〜、と言うヤナギ。

 

ヤナギです。

ヤナギです。

(ダメ)ヤナギです。

 

ヤナギがこんなだから、最初は手伝ってくれていた偉い人たちも徐々に手を引きはじめました。

 

離脱準備してる。

 

事務方も、最初は直接ヤナギと話し合ってくれていたけど、もう放置してる。

 

わたしがドラクエみたいにスライム何匹か倒して事務村に戻り村人(担当の事務さん)に話しかけてみても、なんとかヒントいっこもらえるかもらえないかという程度。

 

村人「おいらにはわからないけど、ほかの部署さんはちょっと超過気味に使っといて、あとから調整するときいているよ(以上)」

 

勇者ワタシ「もっとヒントを…!」

 

村人「おいらにはわからないけど…(以下同文)」

 

勇者ワタシ「せめて、超過した分の調整に使うことのできそうな予算のヒントを…!(涙目)」

 

村人「おいらにはわからないけど…(以下同文)」

 

(°_°)

 

ヤナギはそれみて「僕一人だけを悪者にして…」と情けない愚痴をこぼします。

 

シッカリしろ!ヤナギ!

 

リードしてくれ!(間違ってない方向に)

 

そんなヤナギの無理ゲー状態にも、実はひとつだけ救いがありました。

 

このプロジェクトを管理している国の出先機関に、味方らしき人が一人いることです。

 

ヤナギの「大丈夫」はまったく信用できないけど、この人の「大丈夫」がある時はかなりホッとしました。

 

もしかしたらヤナギはこんなちゃらんぽらんで情けない男だけど、人にだけは恵まれているのかも知れない。

 

そう思わせてくれました。

 

運次第では、もしかしたらペナルティー回避もできるのかも知れない、って。

 

しかし、年度末も差し迫ったある日、一通のメールがその人から届きました。

 

「私事ではございますが、このたび4月1日付で出向元の組織に戻ることとなりました。大変お世話になりました。」と。

 

これは…(-_-)

 

吉と出るか凶と出るか。

 

いや、凶だろ。

まちがいなく(ゴクリ)

 

ああ、詰んだ。

ヤナギ、終わった。

 

そんな絶望的な気持ちのまま迎えた週末、家で気分転換に遊んでいたLINEの無料占いでこんなこと言われました汗

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あーあ💧

 

がんばろーっと。

 

ただ。

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いいバンドみつけました。

 

コレ↓

 

sp.creephyp.com

 

きいてみてちょ。

「ただ」

youtu.be

 

ってどっちでも良いよ、
どっちでも良いよ、 どっちでも良いから。


早くしてよ、ほら、気が変わらないうちに。


どっちでも良いよ、どっちでも良いよ、
どっちでも良いのに。


そんな事はもう どうだって良いのに。

 

ああ、もうやめた。

ああ、もうやめた。


もうこんなことやってられるかよ。


ああ、もう決めた。

ああ、もう疲れた。


今日でやめてやるよ、クソ! クソ! クソ!


あっ、嘘。

 

こっちみて、

 

ねぇ、

ただ好きなんだ。

この街に来たのはきっと運命だ。エキサイティングシティKYOTOの夜。

バスに乗って初めて来たその美容院は、まるで工事現場でした。

 

いつもの美容院が相場より高いことをホットペッパーで知り、他にも行ってみようと選んだところだったけど、もうビル自体がカオス。

エレベーターに乗る時は背後から不審な人物が乗り込んで来ないかを警戒するほど。

 

エレベーターのドアが開くと、そこはさらなるカオス。

 

廃棄された何かの機材と梱包材が散乱し、まるで吹きさらしのベランダみたいなエントランス。

 

ドアはもちろん手動。

 

受付では鼻ピアスにシルバーワンレンボブがスカジャンでお出迎え。。。

 

BGMはマイケルジャクソンのBlack or White。

 

そう、偏見は捨てよう。人間は平等なのだ。白も黒もカンケーねぇ。

 

行こう。

 

未知の世界へ。

 

案内された席に着くと、間も無く指名した店長が現れ、軽く髪質をチェックし、カウンセリング。

 

私が伝えたオーダーは、前髪を伸ばして横に流したいが重たすぎてセットに限界があるためカットとパーマで流してほしい、というもの。

 

オK。やろうじゃないの。

 

出された雑誌は、non-noとSWEET。大汗

 

前に通っていた美容院で出された旅行専門誌が懐かしくなり。

 

マチュピチュとか塩の湖とか。

 

川口春奈ちゃんのメイクは参考にできず。無念。

 

そんな突きつけられるジェネレーションギャップの嵐の中、施術はどんどん進行。

 

ドライカット後にシャンプー。

そしてその濡れた髪にロッド巻いて1液を塗布→放置後シャンプー台で1液を洗い流し、そのまま2液塗布して放置。

シャンプー台で!

寝たまま!

もちろん目隠し状態はキープ。握りしめるiPhone

 

その間も、ドスドスとすごい足音立てて私のすぐそばを徘徊する輩たち。

 

はーい、流しますねー、と現れた輩は何かキャスター付きの椅子に座ったままガラガラ〜っと私のいるシャンプー台と隣の台を往復。

そして空間に響き渡るポシュポシュ音。

シャンプーやらトリートメントやらはどうやらお隣の台に置いてあるらしい。

そして最後にはお疲れ様でした〜と顔面にシャワーのしぶきがかけられ、必死で謝る輩に「大丈夫です」と答える私。

 

ドライは別の輩の担当。

 

ちょっと代わりますねー、とやってきた彼の耳たぶにはでかい勾玉みたいな物体がぶら下がっており、髪は後ろでお団子。

 

「普通に可愛いっす」と言ってくる輩。

 

自画自賛か。

 

こちらとしては、おかげさまで〜ありがとうございます〜というしかなく。

 

最後のお会計で衝撃の事実が。節約できたのたったの3,000円!

 

もう来ないだろう。そう確信しながらビルを出ると、そこはワンダーランド・四条河原町の雑踏。

 

しかも日曜日の夜。(聞くところによると土曜の夜よりはマシらしい)

 

何か見忘れていること、し忘れていることはないか、もっと他にも何かあるんじゃないか、いや、何かしてやろう今夜こそ、と徒党を組んでソワソワ徘徊する観光客たち。

 

中国語、韓国語、フランス語、日本語、いろいろ。

 

「スミマセン」とたどたどしい日本語で話しかけてくる女の子を、とっさにジェスチャーで振り払ったけど、ここは日本だった。

 

物乞いではない。

 

道を聞くつもりだったのかも知れない、と反省。

 

パリの街を歩いていた頃の感覚が知らないうちに戻ってきていた。

とっさに、たかりだと思ってしまった。

急いで戻ったけれど、もうその女の子はいなかった。

 

どちらにしても、私だって観光客みたいなもんだから、何も教えられなかったに違いない。

 

ごめんね。

 

誰か他の良い人に、ちゃんと道を教えてもらっているといいけれど。

 

突然大通りをクラクション鳴らしっぱなしで暴走する白いセダンが現れ、上半身裸の若者2人が身を乗り出し、顔には白い仮面をつけ、両手を空高く上げて叫びながら通り過ぎていった。

 

誰も気にしない。

 

歩道からあふれ出た歩行者の後ろを、5センチくらいの距離で後追いしバス停から追いやる市バスのエアブレーキ。プシュプシュプシュ〜って。

 

京都弁で聞こえてくる様々な会話。

 

「結構いい雰囲気やってんで、わかるやろ?」

 

「あ、この店、知ってはりますか?」

 

そう、ここは京都。すごい街。

 

私はこの街が心底好きです。

 

故郷に帰ってきたような気がします。

 

ホッとしています。

 

居心地がいいです。

 

生まれて初めて自分らしくのびのびと暮らせています。

 

これからも、ずっとずっと、できるだけ長くこの街に住んでいられますように。

 

帰りのバスを待っている間、街と人とビルの上の満月を眺めながら、そう祈りました。