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hayamihoのブログ

フットボールを愛しています

去り際に、少し心残りなこと。彼女のこと。

雑記

 

これは架空の話かもしれません。

なんちゃって。

 

彼女に会ったのは、息子の幼稚園の入園式。

ひと目で彼女に釘付けになりました。

かわいかったのです。

髪型も、服の趣味も、お母さんというよりは少女のようなその雰囲気も、すべてが完璧でした。

それからずっと、深く付き合うことはなかったけど、わたしの中で彼女は特別でした。

会えば少し話す程度でしたが、いままでの約4年間、彼女が常にまわりに気を使っていること、ちょっとしたことですごく負い目を感じること、自分の価値を極端に低く思っていることがわかり、それがいつも不思議でなりませんでした。

 

どうしてだろう。

 

彼女の立ち姿や、服装、持ち物の趣味、振る舞い方、そういうもの全てから、いつもわたしは彼女の芯の強さと凛とした美しさ、女王様のような気品を感じていたのに、実際の彼女の口からは遜った言葉しか出てこないのです。

「わたしなんかにこんなに親切にしてくれてありがとう」とか。

 

もしかしたら、謙遜しているだけなのかな、それかかわいいから今までいろいろ辛い目に遭って、それで極端に自分を貶めて人と接するようになったのかな、とか考えました。

 

まわりと比べて際立った個性は、何であれ、本人を苦しめることがあります。

たとえそれが「美しさ」だったとしても。

 

そこにいるというだけで、不愉快な目に遭うこともあったでしょう。

 

さらに、彼女の性格は控えめです。

攻撃されても、かわさず受け止めてしまうようなところがありました。

 

そして、彼女と私にはひとつ共通点がありました。

 

人の心の動きに敏感すぎるところです。

 

だれかが裏で口裏を合わせるようなことがあると、それが分かりました。

だれかの機嫌が悪くなると、それを一緒に察知しました。

陰で話している内容、そしてそれを話している時の情景など、いつもではないけど、その人に会うとパッと見えることもありました。

 

そういうのを、ある時たまたま話すことがあり、「そうなの?わたしも。」「わかる、わかる。」と仲間をみつけて嬉しくなったことがありました。

 

ただ、わたしと彼女では、それに対処する仕方が正反対でした。

 

わたしは、全拒否。

彼女は、全受容。

 

どちらにも問題はありましたが、わたしたちはそれぞれのやり方で、ママ友付合いという伏魔殿のような人間関係を切り抜けてきました。

 

やがて幼稚園を卒園し、彼女と会うのはサッカー教室のグラウンドだけに。

 

いつもその笑顔に癒されてました。

服の趣味も相変わらずよかった。

アクセサリーもよく似合うものを上手に身につけていました。

 

彼女が現れると、その場がパッと明るくなり自然とみんなの目を惹きつけました。

 

そう感じていたのは、わたしだけではないと思います。

 

彼女がニコニコ笑顔で話しかけてきてくれると、いつも幸福な気持ちになりました。

 

ほんとにいつ会ってもかわいかった。

 

そして何よりホッとするのは、彼女が人の悪口を言わないことでした。

いちばん気の小さいコーチを陰で「ブタ」と呼んだり、そのコーチの細かい言葉遣いの癖を非難したり、自分の子が他の子どもよりも上手く出来ないことに腹をたてて怒り出すお母さんがひとりふたり、たまたま彼女の属するコミュニティにいたため、全拒否のわたしはその輪の中には入らなかったけど、彼女とは、会えばグラウンドの片隅で少し話しました。

大好きだった。

 

でも先日、彼女が久しぶりにグラウンドに姿を現わすまで、ここ1か月ほどは彼女には会っていませんでした。

 

旦那さんには会ってましたが、彼女は公園に来なくなっていました。

 

用事があってLINEすると、どうしてもグラウンドには行けない。旦那さんが行くから彼に伝えてほしい、あるいは預けてほしい、ということがありました。

 

 「いこうとしているのだけどなかなか行けなくて、私が行けなければ旦那さんにお願いします。声をかけるように言っておくね。
旦那さんなんてやだかも、ごめんね💦

お引越し準備どうかな?
サッカーへ最後に行く日はいつかな?
確かクリスマス辺りだったかな。」

 と、そういうやり取りが続いていました。

 

大会にも、来ませんでした。

 

そして私達親子の最後の練習日。

彼女は旦那さんと一緒に現れました。

 

そして、

「聞いているかもしれないけど、わたしがいろいろ(人間関係を)うまくできなくて、ずっとここにこれなくなっちゃってたけど、最後にみほさんに会いにこれて本当によかった。」

と言いました。

 

わたしは何も聞いていませんでした。

 

ごめんね。

 

ぜんぜん気が付いてなかった。

 

何かが、わたしの知らないうちに起こっていたんだね。

 

心配になって何があったのかきいてみたかったけど、またこんど話すね、と優しい笑顔を見せてくれている彼女が、必死でこらえているその涙を、そのまま押しとどめさせてあげたかったからもう聞くのをやめました。

 

ただ「大丈夫だよ。わたし何もきいてないし、思ってるほどじゃないかもよ。きっと大丈夫だよ。」としか言えなかった。

 

悲しかった。

 

最後に彼女が苦しんでいることに気が付けなくて、後悔しました。

 

全拒否、全ブロックしすぎでした。

 

彼女のためにも、ちょっとはあのコミュニティの一員でいるべきでした。

 

ほんと、ごめん。

 

そして旦那さんには少しジェラシーもあって、あまり彼女の話を聞くことがなかったけど、もうちょっと声をかけていたらよかった。

 

昔、まだ幼稚園に通っていたころ、彼女が手作りのアンパンをくれたことがありました。

ジップロックにコロンと入っていた、まだほんのりあったかい、焼きたてのアンパン。

美味しかったです。

小さい、丸い、かわいいアンパン。

彼女のことが好きだったので、特別な気持ちでいただきました。

そして、そんなかわいいアンパンを焼く彼女と結婚できた旦那さんに、ちょっと嫉妬しました。

なんて幸せな男なんだろう、いいなあ、って。

 

変な話ですが、ホントです。

 

あ、ホントだって言っちゃった。笑

 

いま引越し作業で忙しいから本当はブログなんて更新している場合じゃないし、ダンナに見つかったら怒られるだろうけど、名古屋を発って向こうで落ち着いてしまったら、彼女のことも忘れてしまいそうだったので急いで書きました。

 

ちょっと支離滅裂な部分もあるかもしれないし、わたしの思い込みの部分もあって、冗談じゃなくこれはわたしの妄想なのかもしれないけれど、彼女は私にとって特別な人でした。

 

最後に力になってあげられたらよかった。

 

それが本当に心残りです。

 

早く問題が解決して、彼女が心穏やかな新年を迎えられますように。

 

心からそう祈っています。