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hayamihoのブログ

フットボールを愛しています

ヤナギのこと

ヤナギはわたしの上司で、けっこう立派な肩書きを持っている、とある中年男子です。

 

ヤナギとわたしは(業務上)ふたりでひとつのワンユニットです。

 

ヤナギはアメリカかぶれで、既婚で、こと家庭のこと、子どものこととなると、わたしに精いっぱいの気遣いを見せてくれます。

 

「妻の社会復帰の時もシンドかったから、わかるよ」ってなんかの時に言ってた気がします。

 

ヤナギはナイスガイで、決して悪人ではないのだけど、でも、ダメな男なんです。

 

ダメダメ。

 

いつもブルガリかなんかのコロンつけてていい匂いだし、体格も悪くなく身綺麗にしているのだけど、いっしょに仕事をしてみると、呆れるような言動をします。はい。ダメ。ホントに。

 

国のお金を使う仕事をしているので(つまり税金)、守らなければならないルールがたくさんあるのだけど、嫌がってあまり聞いてくれません。

 

「そもそもそのルール自体がナンセンスなんですよ」と言うヤナギ。

 

でもそんなことは私の知ったこっちゃない。

ルール通りに処理するのが私の仕事。

ルールが理に適っているかとか、ナンセンスかとか、とりあえず問題ではなく、

 

問題なのは、それに違反してペナルティをくらうかどうかの瀬戸際にいるっていうこと。

今。

 

でも、自覚がない。

 

わたしが心配性なだけと思ってる様子で、たまにうるさいなぁ、という表情もします。

 

バカ。

 

あのね、たぶんいまの一挙手一投足が後の運命を決めてんだよ。

 

でも実は、それもホントは私の知ったこっちゃない。

 

もし今後、いまのギリギリの処理の仕方を追求されてヤナギがなんか処分を受けることになっても、私は派遣先都合での契約解除となり、手厚く、しかも優先的に派遣元から次の新しい職場を紹介してもらえるでしょう。

今と同条件か、それ以上で。

 

それに、何よりヤナギに未練はない。

 

でも、ただ、看取りたくないんです。

 

何かのご縁で、合計3社の派遣会社から1ヶ月以上紹介を受けて断り続けたこの仕事。

 

イヤんなって新規で登録に向かった派遣会社でも紹介され、もうこれは運命なのかもしれない、と諦めて引き受けた、ヤナギとのユニット。

 

本当に、何かのご縁だと思っています。

 

そんなヤナギの悲しい最後を間近で目撃しなければならないことが、いまからシンドくて辛い。

 

できたら無事に回避させてあげたい。

わたしに出来る限りのことは精一杯やってみよう。

 

そう決心して日々の業務を遂行しています。

 

それでも提出書類の期限を守らない、ダメなヤナギ。

 

去年の出張旅費の申請を忘れていた、ダメなヤナギ。

しかも理由書を自分で書かせたら「恥ずかしいから読まないでください」と言って渡してくるヤナギ。

読んでみたら案の定A4にギッシリ理由にならないこと(旅費申請システム批判と自分の待遇への不満)を書き込んでいたヤナギ。

 

この予算からピザは買えないよ、と説得したら、おかしいなぁ、スタンフォードでは出たのになァ〜、と言うヤナギ。

 

ヤナギです。

ヤナギです。

(ダメ)ヤナギです。

 

ヤナギがこんなだから、最初は手伝ってくれていた偉い人たちも徐々に手を引きはじめました。

 

離脱準備してる。

 

事務方も、最初は直接ヤナギと話し合ってくれていたけど、もう放置してる。

 

わたしがドラクエみたいにスライム何匹か倒して事務村に戻り村人(担当の事務さん)に話しかけてみても、なんとかヒントいっこもらえるかもらえないかという程度。

 

村人「おいらにはわからないけど、ほかの部署さんはちょっと超過気味に使っといて、あとから調整するときいているよ(以上)」

 

勇者ワタシ「もっとヒントを…!」

 

村人「おいらにはわからないけど…(以下同文)」

 

勇者ワタシ「せめて、超過した分の調整に使うことのできそうな予算のヒントを…!(涙目)」

 

村人「おいらにはわからないけど…(以下同文)」

 

(°_°)

 

ヤナギはそれみて「僕一人だけを悪者にして…」と情けない愚痴をこぼします。

 

シッカリしろ!ヤナギ!

 

リードしてくれ!(間違ってない方向に)

 

そんなヤナギの無理ゲー状態にも、実はひとつだけ救いがありました。

 

このプロジェクトを管理している国の出先機関に、味方らしき人が一人いることです。

 

ヤナギの「大丈夫」はまったく信用できないけど、この人の「大丈夫」がある時はかなりホッとしました。

 

もしかしたらヤナギはこんなちゃらんぽらんで情けない男だけど、人にだけは恵まれているのかも知れない。

 

そう思わせてくれました。

 

運次第では、もしかしたらペナルティー回避もできるのかも知れない、って。

 

しかし、年度末も差し迫ったある日、一通のメールがその人から届きました。

 

「私事ではございますが、このたび4月1日付で出向元の組織に戻ることとなりました。大変お世話になりました。」と。

 

これは…(-_-)

 

吉と出るか凶と出るか。

 

いや、凶だろ。

まちがいなく(ゴクリ)

 

ああ、詰んだ。

ヤナギ、終わった。

 

そんな絶望的な気持ちのまま迎えた週末、家で気分転換に遊んでいたLINEの無料占いでこんなこと言われました汗

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あーあ💧

 

がんばろーっと。